本当の幸せをつかむためのちょっといいお話-幸せは自分を大事に受け入れることから始まる
「思い」「思い出」が力になる!聴き方を変えれば人生が変わる!幸せも成功も、聴き方を少し変えるだけであなたのものに!
新人研修はつらいよ!1-1「遅刻を叱る!その1」
4月になると、
多くの企業で入社したての新人たちへ研修を実施していると思います。
私も20年以上新人研修に従事して今更ながらに思うことは、
当たり前ですが、
新人たちが立派な社会人として自律するには、
彼らが生まれてから学校を卒業し、そして社会の現場で仕事を実践するまでの、
全ての時間と経験が大事なのだと感じています。
家庭でも学生生活でも、
人とのコミュニケーションを取っていくことが求められますが、
そのコミュニケーションの形は、
一人一人全部地違うという認識が、
教えるほうも、教わるほうも必要だと思います。
つまり、
新人研修は、
教わるほうは勿論、
教えるほうも自分を振り返るいい機会だと思うわけです。
自分の今までのコミュニケーションスタイルはどうだったのか、
自分の言うことはきちんと相手に伝わるのか、
伝わっていないのなら、その原因は何なのか、
教えるほうがそういう意識でいて、
初めてこちらの意図が伝わり始めるのだと、
私のつたない経験で思います。
初めて企業に入ってくる新人には、
その企業で仕事を実践していくのに必要な知識、スキル、マナー、
そしてマインドの理解・習得が必要です。
では、それをどうやって教えていくか、
私の経験から思うところを書き綴っていきたいと思います。
教え、伝えるのに一番大事なこと、
それは、
自らの心の声を聴くこと。
ちょっと引きましたか?(笑)
お話を聴いてくれれば引いたままで結構ですので(笑)、
このままお付き合いください。
■「遅刻を叱る!」
初めて新人研修を担当したときのお話です。
山梨県の河口湖畔の研修所で、
当時は毎年4月の初旬、
2週間ほど合宿をしていました。
新入社員50名ほどと、スタッフは5名で、
マナーや会社という組織についての社会人の基礎的なことと、
業界の知識や必要なスキルについて、
2週間缶詰になって朝から晩まで学習します。
夜のアルコールは特に制限してなかったので、
新人たちはもちろん、スタッフも、
1日の疲れを夜のビールで癒してました。
ある朝、
私が講義の担当でしたので、
8:45分開始の前、8:40分頃、
新人たちが集まる研修室に入りました。
入ったとたん、
いつもと少々違う雰囲気を感じました。
「なんだろう、この雰囲気は」
いつもはお互いにしゃべったり笑ったりして、
研修開始の前にはざわついている新人たちが、
何となく緊張して、私の目を伺いながら、
お互いにあまりしゃべりもせず、
なんとなくそわそわしているのです。
全体を見渡して、
その理由が分かりました。
宿泊室は2人部屋でしたが、
一部屋の新人2人がまだ来ていないのです。
始業5分前には席についているようにと、
当時の研修は厳しく時間を言われていたので、
いつもなら8:40分には全員そろっているのですが、
この日の朝は、2人まだ来ていなかったのです。
私は、初めての新人研修でしたので、
遅刻者に対する対処を全然知りませんでした。
ですので、新人達よりも、
このときは、私のほうが余程緊張していたと思います。
祈るような気持ちで、
「8:45分には来いよ、時間に間に合えよ」と、
心の中でずっと叫んでいました。
しかし、
8:45分が過ぎても、
2人は現れませんでした。
講義を始められずに、
私は研修室に集まった新人たちの前で、
腕を組みながら、2人の現れるのを待っていました。
開始予定を5分過ぎた8:50分になって、
私は研修室から、
2人の部屋に館内電話をかけました。
「おはようございます。」
電話に出た新人は、今起きたばかりでまだ眠そうで、
睡眠を邪魔されて、多少いらだたしげに、
「はい?」
と返事をしました。
「〇〇です。」
私の声を聞いて、やっと目が覚めたようでした。
「あ、はい。」
普通の声に戻ったのですが、まだ状況に気づいていないようです。
「もう、8:50分ですが」
それを聞いて、時計をみたのでしょう、
やっと状況が飲み込めたようです。
「す、すみません。すぐ行きます」
といって、電話は切れました。
それから、彼らが現れるまで5分くらいかかったのですが、
それまでの人生で、
一番長いと感じた5分でした。
(もったいぶって、つづく)
多くの企業で入社したての新人たちへ研修を実施していると思います。
私も20年以上新人研修に従事して今更ながらに思うことは、
当たり前ですが、
新人たちが立派な社会人として自律するには、
彼らが生まれてから学校を卒業し、そして社会の現場で仕事を実践するまでの、
全ての時間と経験が大事なのだと感じています。
家庭でも学生生活でも、
人とのコミュニケーションを取っていくことが求められますが、
そのコミュニケーションの形は、
一人一人全部地違うという認識が、
教えるほうも、教わるほうも必要だと思います。
つまり、
新人研修は、
教わるほうは勿論、
教えるほうも自分を振り返るいい機会だと思うわけです。
自分の今までのコミュニケーションスタイルはどうだったのか、
自分の言うことはきちんと相手に伝わるのか、
伝わっていないのなら、その原因は何なのか、
教えるほうがそういう意識でいて、
初めてこちらの意図が伝わり始めるのだと、
私のつたない経験で思います。
初めて企業に入ってくる新人には、
その企業で仕事を実践していくのに必要な知識、スキル、マナー、
そしてマインドの理解・習得が必要です。
では、それをどうやって教えていくか、
私の経験から思うところを書き綴っていきたいと思います。
教え、伝えるのに一番大事なこと、
それは、
自らの心の声を聴くこと。
ちょっと引きましたか?(笑)
お話を聴いてくれれば引いたままで結構ですので(笑)、
このままお付き合いください。
■「遅刻を叱る!」
初めて新人研修を担当したときのお話です。
山梨県の河口湖畔の研修所で、
当時は毎年4月の初旬、
2週間ほど合宿をしていました。
新入社員50名ほどと、スタッフは5名で、
マナーや会社という組織についての社会人の基礎的なことと、
業界の知識や必要なスキルについて、
2週間缶詰になって朝から晩まで学習します。
夜のアルコールは特に制限してなかったので、
新人たちはもちろん、スタッフも、
1日の疲れを夜のビールで癒してました。
ある朝、
私が講義の担当でしたので、
8:45分開始の前、8:40分頃、
新人たちが集まる研修室に入りました。
入ったとたん、
いつもと少々違う雰囲気を感じました。
「なんだろう、この雰囲気は」
いつもはお互いにしゃべったり笑ったりして、
研修開始の前にはざわついている新人たちが、
何となく緊張して、私の目を伺いながら、
お互いにあまりしゃべりもせず、
なんとなくそわそわしているのです。
全体を見渡して、
その理由が分かりました。
宿泊室は2人部屋でしたが、
一部屋の新人2人がまだ来ていないのです。
始業5分前には席についているようにと、
当時の研修は厳しく時間を言われていたので、
いつもなら8:40分には全員そろっているのですが、
この日の朝は、2人まだ来ていなかったのです。
私は、初めての新人研修でしたので、
遅刻者に対する対処を全然知りませんでした。
ですので、新人達よりも、
このときは、私のほうが余程緊張していたと思います。
祈るような気持ちで、
「8:45分には来いよ、時間に間に合えよ」と、
心の中でずっと叫んでいました。
しかし、
8:45分が過ぎても、
2人は現れませんでした。
講義を始められずに、
私は研修室に集まった新人たちの前で、
腕を組みながら、2人の現れるのを待っていました。
開始予定を5分過ぎた8:50分になって、
私は研修室から、
2人の部屋に館内電話をかけました。
「おはようございます。」
電話に出た新人は、今起きたばかりでまだ眠そうで、
睡眠を邪魔されて、多少いらだたしげに、
「はい?」
と返事をしました。
「〇〇です。」
私の声を聞いて、やっと目が覚めたようでした。
「あ、はい。」
普通の声に戻ったのですが、まだ状況に気づいていないようです。
「もう、8:50分ですが」
それを聞いて、時計をみたのでしょう、
やっと状況が飲み込めたようです。
「す、すみません。すぐ行きます」
といって、電話は切れました。
それから、彼らが現れるまで5分くらいかかったのですが、
それまでの人生で、
一番長いと感じた5分でした。
(もったいぶって、つづく)