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「「あるレジ打ちの女性」 ちょっとEお話Vol.1

こんにちは。
Shinjiです。

幸せになるためのたった一つのこと。
それは「自分を受け入れる」ということ。

でも、
なかなか難しいですね。
そもそも自分とはなんなのか、ということもとても難しい問題です。

この問題を考えていく材料の一つとして、
心に残るちょっといいお話をご紹介していきたいと思います。
全て私の独断と偏見によって選んだお話です。

そのほかの人にもどこかでお話したかも知れません。

よろしかったら是非一度読んでみてください。


■「涙の数だけ大きくなれる」木下晴弘著(フォレスト出版)
という本に掲載されているお話です。
私もこの本を買って読んだのですが、
この文章はその後、色々なメールやサイトで紹介されているようです。




「あるレジ打ちの女性」


『その女性は,何をしても続かない人でした。
田舎から東京の大学に来て,部活やサークルに入るのは
良いですが,すぐイヤになって次々と所属を
変えていくような人だったのです。

そんな彼女にも,やがて就職の時期がきました。
最初,彼女はメーカー系の企業に就職します。
しかし3か月もしないうちに,やめてしまいました。
次に選んだ就職先である物流会社も
次に入った医療事務の仕事も,半年ほどでやめてしまいました。

そんなことを繰り返すうちに彼女の履歴書は,
入社と退社の経歴がズラッと並ぶようになっていました。

すると,そういう内容の履歴書では,
正社員に雇ってくれる会社がなくなってきます。

結局彼女は,派遣会社に登録しました。
ところが派遣も勤まりません。
イヤなことがあればその仕事をやめてしまうのです。
またもや履歴書に派遣の先リストが長々と書かれるようになりました。

ある日のことです。
新しい仕事先の紹介が届きました。
スーパーでレジを打つ仕事でした。

当時のレジスターは,値段をいちいちキーボードに
撃ち込まなくてはならず,多少はタイピングの訓練を必要とする
仕事でした。
ところが,勤めて1週間もするうち,彼女はレジ打ちに
あきてしまいました。

彼女は辞表を作ってみたものの,決心をつけかねていました。
するとそこへ,お母さんから電話がかかってきました。
「帰っておいでよ」
受話器の向こうから,お母さんのやさしい声が
聞こえてきました。

彼女は田舎に帰ることを決め,片づけを始めました。
すると,机の引出しの奥から1冊のノートが出てきました。

小さい頃に書きつづった大切な日記でした。
パラパラとめくっているうち,彼女は
「私はピアニストになりたい」と書かれているページを
発見したのです。

そう,彼女の小学校時代の夢です。
「そうだ,あの頃,私はピアニストになりたくて,
練習をがんばっていたんだ」

「あんなに希望に燃えていた自分が今はどうだろうか。
履歴書には,やめてきた会社がいくつも並ぶだけ。
自分が悪いのはわかっているけど,
なんて情けないんだろう。
そして私は,また今の仕事から逃げようとしている・・・」

そして彼女は日記を閉じ,泣きながらお母さんにこう
電話したのです。

「お母さん,私,もう少しここでがんばる」

翌日スーパーに出勤した彼女はある考えが浮かびます。

「私は昔,ピアノの練習中に何度も何度も弾き間違えたけど
繰り返し弾いているうちに,どのキーがどこにあるのかを
指が覚えていた。
そうなったら鍵盤を見ずに,楽譜を見るだけで
弾けるようになった。
そうだ,私流にレジ打ちを極めてみよう」

彼女はまずレジのボタンの配置を頭に叩き込み
あとは打つ練習をしました。
数日のうちに,ものすごいスピードでレジが
打てるようになったのです。

すると不思議なことに,これまで見もしなかったところに
目が行くようになったのです。

まず目に映ったのはお客さんの様子でした。

「ああ,あのお客さん,昨日も来ていたな」
「ちょうどこの時間になったら,子ども連れで来るんだ」
さらに
「この人は安売りのものを中心に買う」
「この人はいつも店が閉まる間際に来る」
「この人は高いものしか買わない」
とかがわかるのです。

そんなある日,いつも期限切れ間近の
安いものばかり買うおばあちゃんが,5000円もする
尾頭付きの立派なタイをカゴに入れてレジへ
持ってきたのです。
彼女はびっくりして思わずおばあちゃんに話しかけました。

「今日は何かいいことがあったんですか?
するとおばあちゃんは
「孫がね,水泳の賞を取ったんだよ。
今日はそのお祝いなんだよ。
いいだろう,このタイ」

「いいですね。
おめでとうございます」

お客さんとコミュニケーションをとることが楽しくなったのは
これがきっかけでした。
いつしか彼女はレジに来るお客さんの顔をすっかり覚えてしまい
名前まで一致するようになりました。

「○○さん,今日はチョコレートですか。
でも今日はあちらにもっと安いチョコレートが出てますよ」
「今日はマグロよりカツオの方がいいわよ」
などと言ってあげるようになったのです。

レジに並んでいたお客さんも応えます。
「いい事言ってくれたわ。
今から変えてくるわ」

そんなある日のことでした。
「今日はすごく忙しい」と思いながら
彼女はいつものようにお客さんとの会話を楽しみつつ
レジを打っていました。

すると店内放送が響きました。

「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。
どうぞ空いているレジにお回りください」
ところが,わずか間をおいて,また放送が入ります。

「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。
重ねて申し上げますが,
どうぞ空いているレジにお回りください」

そして3回目,同じ放送が聞こえた時に
初めて彼女はおかしいと気づき周りを見渡して驚きました。
どうしたことか5つのレジが全部空いているのに,
お客さんは自分のレジにしか並んでいなかったのです。

店長があわてて駆け寄ってきます。
そしてお客さんに
「どうぞ空いているあちらのレジにお回りください」
と言ったその時です。
お客さんは店長の手を振りほどいて,こう言いました。

「放っておいてちょうだい。
私はここに買い物に来てるんじゃない。
あの人としゃべりに来てるんだ。
だからこのレジじゃないとイヤなんだ。」

その瞬間,彼女はワッと泣き崩れました。

その姿を見てお客さんが店長に言いました。

「そうそう,私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ。
今日の特売はほかのスーパーでもやっているよ。
だけど私は,このお姉さんと話をするために
ここへ来てるんだ。
だけらこのレジに並ばせておくれよ」

彼女はポロポロと泣き崩れたまま,レジを
打つことができませんでした。
仕事というのはこれほど素晴らしいものなのだと
初めて気づいたのです。』






自分に向いた仕事がどこかにあるのではなく、
目の前の仕事に懸命に取り組めば、
自分の道が自ずと見えてくる、
というのが、この文章を読んだ私の感想です。

ただ、
自分の道が見えるようになるには、
前提が必要なのかもしれません。

このお話の女性は、
最初はどんな仕事をしても長続きしなかったけれど、
小さい頃の夢を思い出したときに、
今の自分の姿を、
初めてそのまま受け入れれたのではないか、
と感じます。

これは、
自分をなんとかしたい、
でもどうしたらいいか分からない、
分からないけれど諦めたくない、
という自分自身の選択の意志を、
この女性が心の奥に大事に持っていたのではないかと、
そんなことを思いました。

つまり、
自分の夢を、
どんなに叶わない夢であったとしても、
一度心に描いたことのある人は、
どこかでその夢を実現するような、
そんな人生を歩んでいくのかなと、
勝手に感じてしまいました。

小さな夢でも、
人生の壁にぶつかったときに、
その夢が前提となって、
自分を新しい道へ導いてくれるのかもしれません。

そして、
その夢を持っている人は、
心のどこかで、
自分自身の夢をなにかのかたちで実現したいという、
自分の声を聴いているのではないか、
そんなことをこのお話で感じました。

私自身、
このお話を今も時々読み返して、
勇気とエネルギーをもらってます。

日々忙しいく、ともすれば流されやすいことが多々あると思いますが、
仕事を通じて自分の人生を実りあるものにできたら最高ですね!

最後までお読みいただきありがとうございました。




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テーマ : 成功の為の気付き - ジャンル : 就職・お仕事

プロフィール

Shinji

Author:Shinji
聴き方アドバイザー。なかなか自分のことを話す機会がない人たちの話を聴いていると、ある人は涙を流し、ある人は怒りだし、でも、最後にはしばらくだまって、本当の自分を受け入れだす人をみて感激します。人は皆、それぞれの小さな物語を持っていて、自分の存在意義を、人のことも自分のこともよく聴くことで気づくんだと感じています。企業で20年以上、様々な研修や人材開発に携わってます。人を育てることは、自分自身を育てることと同義だとつくづく感じております。私のつたない経験が、これから人を育成する方々に、そして、少しずつでも自分自身を受け入れながら、勇気を持って自分の人生を歩んでいきたいと思っている方々の人生に、少しでもたしになればこんなに嬉しいことは無いと思っています。薬剤師。TMA公認カウンセラー。

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